よく理屈もわからないままNHKの受信契約をして、毎月お金を払っている人は多いのではないでしょうか。
NHKは確かに予算を無視した、壮大で興味のひく番組を提供してくれます。
こどもの教育にも良い面もあるでしょう。
ですが、その背景にある受信契約や受信料の支払いについては僕が述べる必要も無いほど、いろいろな議論を呼んでいます。
実際に今回は我が家に起きたNHK絡みのトラブルについて書いてみたいと思います。
目次
私に実際起きたこと
まず、この記事を書こうと思った理由は、実際にNHKの強引な契約の手口を目にしたからです。
何が起きたかというと、ヤ◯ザまがいの強引なNHK受信契約の勧誘です。
僕が勧誘を受けたわけではなく、僕の母が受けたのです。
その手口は、ヤ◯ザや闇金でも最近やらないような手口だったらしいです。
- 家をドンドンドンと叩いて呼び出す
- 敬語も一切使わず、契約を迫る
- 自分には判断できないため、息子(僕)が居るときに改めて来て欲しいと伝えても、「いいからいいから」と強引に話を進める
- 葬式に向かう直前で、準備が忙しく、「今日は時間がない」と伝えても「すぐ終わるから」と退こうとしない
- 「印鑑もってきて!」の一点張りで、強引に印鑑を押させる
- 飼いネコが家から出ていく可能性が高く、玄関を締めて欲しいとお願いするも、聞き入れずに入ってくる
このようなやり口を受けた挙げ句、時間もなく、ネコの脱走リスクを怖がった母は受信契約書に印鑑を押してしまいました。
さらに、受信料1,310円を現金で集金されました。
母は年老いており、我が家の家計に関与していないため、契約ごとをしないように伝えています。
いや、厳密には後見人制度を利用しているわけではない成人ですので、法的には契約をすることは可能です。
ですが、息子に話して欲しいというお願いも無視して押印を迫るなど、あってはいけないと思います。
帰って欲しいというお願いを聞かないのは不退去罪にも当たる行為です。
結果として、この訪問者はNHKから正式に受託された個人事業主であったからまだ良いものの、名刺も置いていかなかったため、それを確認できる手段も無い状況でした。
この方法で印鑑を押させられるというのは、年老いた親を持つ家族としては不安要素ですよね。
同様のやり方で詐欺行為を働けば成功するということになりますよね。
NHKならではの驕りがあるのでは?
今回の件は、どんな方法で契約を迫ったり集金をしても国に護られている という、NHKならではの驕りが存在していると思います。
モメて、その結果裁判になろうと絶対に負けない という自信や方針からこのようなやり方をするのでしょう。
我が家の状況
ここで、なぜ今回NHKが強引なやり口で訪問をしてきたかという状況を説明しておきたいと思います。
NHKの契約はしている
僕の家(世帯)は、ケーブルTV会社を通じて、NHKの料金を支払っています。
つまり、受信契約をしたうえで料金も支払っています。
ケーブルTV会社が集金を代行し、年間一括で支払うため少し割引があるようです。
ですので、NHKから見たらお客様であることは間違いありません。
2018年9月より新居に引っ越した
我が家は9月に、今までの住居を残したまま、近くの新居に引っ越しをしました。
そのため、ケーブルTVの契約はそのまま新居に移設をし、新居にTVを設置しています。
もちろんNHKも見ているので受信契約はしていますし、受信料も支払っています。
旧住居に関しては、私の母がたまに行っているという、いわば「別荘」のような状態です。
今回はその旧住居に訪問員が押しかけてきて契約を迫ったというものです。
別荘は別で受信契約が必要
NHKの契約の根拠となる放送法では、別荘でも受信機器がある場合は別で契約が必要となっています。
旧住居についてはいわば別荘的な扱いになり、そこにTVがあれば契約の対象となるようです。
現行の法律ではNHKを見る・見ないに関わらず受信契約が必要となるとのこと。
全く納得はできないが、その意味は理解できるので、受信機器があれば契約は必要になるとのこと。
窓口に電話してみた
このような形で半ば強引に契約をさせられたわけですが、そのときの話を母から聞き、僕は猛烈に怒りました。
このままNHKをのさばらせてはまずい。という義憤をいだき、NHKの相談窓口に電話をしました。
電話オペレータの女性に対し、状況を説明し、その結果母が怖くて泣く位の状況だったことを説明しました。
その場でオペレータは「申し訳ありませんでした」というとりあえずのお詫びはしたものの、そのまま電話を切ろうとしていた雰囲気を察しました。
待て待て待てい!
いやいや。
僕はそのオペレータに対して怒っているわけではありません。
実際に訪問してきた訪問員と、その指導・監督をしているNHK自体に怒っているのです。
その旨を伝え、実際に訪問してきた本人と話がしたい。
という旨を強く伝えました。
「わかりました。折返し担当から連絡させます」とおっしゃって頂いたのでひとまず電話は切りました。
翌日、上司から電話が入った
NHKに電話をした翌日、NHKの該当訪問員の上司に当たる人から電話がありました。
その間、実際の訪問員を支局に呼び寄せ、状況を聞きとった上で電話をしてきました。
基本的には
「契約をさせたことは問題ないが、結果的に怖がらせてしまったことは申し訳ありません」
という内容。
当然のお詫びですが、やはり僕としては訪問員本人と話がしたいのです。
僕は、「その状況の当事者でない僕とあなたが話していても仕方ないです。僕は詳しい状況を母から聞いてますが、一方的な捉え方の問題かもしれません。当事者の間で行われた会話や、事実を確認し何が問題なのかをはっきりしたい。そうでないと公平ではない。その上で問題があったなら母に謝ってほしい。」
と強く出て、母と訪問員本人を直接対峙させ、状況を明らかにしたい旨を主張しました。
その結果、
「承知しました。タイミングをすり合わせて訪問させていただきます。」との回答をもらい、電話を切りました。
本人からの電話
その日の夜、訪問員本人から僕に電話がありました。
「先日の契約の件でお詫びに伺うということですが、◯日はいかがでしょうか」
というアポイントの電話です。
悪いとは思ってないけど、NHK支局から謝るように言われたから仕方なくお詫びにお邪魔する。
というような思いが透けて見える様な言葉でしたが、まぁそれは当日に話をするとして、ひとまずアポイントだけ確定させ電話を切りました。
後日、責任者と担当者がお詫びに来た
そしてアポイント当日、僕と母が待ち構える自宅に、約束の時間20時ちょうどに来ました。
訪問員本人と、上司の方の二人です。
ちなみに上司の方は電話をしてきた人とは異なり、訪問員の指導・監督をしている方で若めの方です。
そうそうに、
「先日は怖がらせるような勧誘をしてしまい、申し訳ありませんでした」と二人して謝ってきました。
正直、本人からお詫びがあれば許すつもりで臨んだので、その時点で基本的に怒りは収まっていたのですが、どうしても訪問当日の状況だけは確認しておきたかった。
ですので、その時の状況を詳しく聞くことにしました。
敬語を全く使わなかったことや、契約ごとは息子を通してほしいから引き取って欲しいという願いを聞いてもらえなかったこと。
敬語を使わなかったことは、本人はやや納得していなかったものの、母が再現した口調を認めていましたので実質敬語は使っていなかったのでしょう。
その日は通夜に行くため急いでいたこともあって、帰ってほしいと伝えたのに帰らなかったことに関しては、不退去罪にもつながること。
なぜ帰らなかったのか?
という問いに対しては、訪問員の方は「その家に住居している人に契約を取るように決まっている」との回答。
僕はそのまま上司の方に「通夜に向かう時間が無いときにでも、その場で契約をしないといけないのか?後日来てもらったり、息子のところに行ってもらったりすることは絶対に駄目という教育をしているのか」と訪ねたところ、上司の方はこう言いました。
「時間がないときは出直すのが当然ですし、後日郵送で契約書を送ることも可能です。なにより納得して契約していただくことが必要ですので、時間がない状況で契約を迫るような方法はさせることはありません」と。
現にしとるがな。
というツッコミはひとまず押さえ、やはりその訪問員のやり方はNHKの方針とも異なっていることが確認できたので、納得もしました。
契約は取り消せた
その上で、契約について上司の方から話がありました。
「このような状況で契約をさせてしまったのは問題がありますので、取り消しをさせてください」との申し出。
こちらとしても、そんな状況で契約の必要があるかないかの説明もなく契約書を書かされたのです。
また、受信料をその場で払わされることとなったのは、ありえないと思っていたので、ひとまずその申し出に乗らせてもらうことにしました。
こちらも契約をする必要があるかどうかを調べて、必要なら別途追加契約を検討する。と伝え、引き取りいただきました。
これが、今回のNHKとの契約に関するやりとりの一部始終です。
ヤクザまがいの強引な手口に対処する方法は?
今回僕の母が受けたようなヤ◯ザまがいのNHKの訪問人に対処する方法はないのでしょうか。
いろいろ調べていると、YouTubeでNHKの元職員が腐ったNHKを潰す というような趣旨で、NHK訪問員の撃退方法を紹介していました。
もちろん、NHKを見る場合には契約をし、受信料を払うことは当然のこととしながらも、現行の「NHKを見ない場合でも受信料を払わされる」という悪法に対してかなり詳しい解説をされています。
具体的には動画を見ていただくのが良いのですが、端的に言えば、訪問員が来た場合に
- 「契約しません」とはっきり伝える
- TVの有無など余計な話は一切する必要がない
- いろいろ契約を迫る文句を言われた場合は「裁判をしてください」と言う
- 「おかえりください」とはっきり言う
- それでも帰らない場合は警察に不退去罪を申し出る
- 契約が住んでいて、支払い義務が発生している場合でも「払いません」とはっきり言う
これだけで良いようです。
裁判になる確率は200万分の1程度であることで、ほぼリスクはゼロと考えられます。
最悪裁判になったところで、過去の判例から、受信料の支払い義務期間は過去5年までしか遡らないため、1,310円×60ヶ月=78,600円のリスクしか負う必要がありません。
契約前であれば、リスクはほぼゼロ。
契約後に支払いを滞納している場合は、流石にリスクはゼロとは言えないですが、「裁判をしてください」と強行な人に対して裁判を起こすことはほぼゼロとのことです。
とても参考になりました。
まとめ
NHKはかなり強引な手口で契約を迫ってきます。
もちろん、確信犯で契約をしない人もいますし、本当にそのような概念も知らずに契約をしていない人もいるでしょう。
確信犯で契約しない人が居るから訪問員は強く出ないと契約してもらえない、という論理もある程度理解はできます。
でもそこはしっかりと、契約の根拠を説明した上で契約をしてもらうというマナーを守ってコトを進めてほしいと思いました。
こういうことがあるからNHKは批判をされるんだな、と強く感じた一連のやり取りでした。