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家計管理

家計にも埋没費用(埋没原価)の意識を持って、過去にとらわれない事が重要

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「埋没原価(埋没費用ともいう)」という言葉を知っていますか?

この言葉は、主に企業の会計などで今後の投資判断や事業の予測をする時に使う用語です。
日商簿記だと1級の学習に「意思決定会計」という分野があり、そこで私も知りました。

埋没原価(埋没費用)とは、サンクコストとも呼ばれますが意味は同じです。
意味は、「過去にすでに支出・投資をしてきた費用や、今後どのような計画があろうと変わらず必要になる費用。
です。

わかりにくいかもしれませんが、今回は家計管理においてもこの埋没原価(埋没費用)という概念を知っておくと便利だしお金が貯まるよ。
という話をしますね。

目次

埋没原価(埋没費用)は過去の投資を一切考慮しない考え方

企業は、例えば新しい機械を導入するかを判断する時には、
「今の機械は買って5年しか経ってないし、もったいない」というような考え方はしません。
いや、する場合もありますが、それは経営という考え方が出来ていない経営者です。

つまり、新しい投資をするときに重要なのは、「新しい投資が、今まで以上の利益を生むか」という点のみに注目して投資判断をするのです。

今までの機械を使い続けた場合のこの先10年間の利益 と、新しい機械に買い替えた場合のこの先10年間の利益予測
を天秤にかけ、投資するかを決めるということです。もちろん10年というのは例えの話で、ここをどれだけの期間に設定するかというのも経営者の判断によります。
が、重要なのは「今まで使ったお金のことは一切考慮せず、将来に今まで以上の利益を生むかどうかを重要視する
という考え方をします。

そして、今回の例でいうと過去に投資した現在の機械については、すでに終わった費用=埋没原価(埋没費用)という考え方をして、投資判断には一切関わらせません。
これが埋没原価(埋没費用)の意味です。

物を買ったりすることを「投資」と捉えてみる

これを家計に当てはめてみます。

例えば、冷蔵庫を買い換えようかな。
と思ったとしましょう。

そんな時、「でも今の冷蔵庫は20万円と高かったし、まだまだ使えるし、買って4年しか経ってないし 贅沢しちゃいけなわよね
というようなことを考えたとします。

もちろん、その物を大切に長く使うという感覚は大切ですし、短い期間しか使ってこなかった現在の冷蔵庫に対して申し訳ない気持ちもありますよね。
でも、将来のお金を生む という意味合いにおいてはここは全く考慮しないのです。

  • まだまだ使える
  • 20万円もした
  • 買って4年しか経ってない
  • 贅沢しちゃいけない

という考えを全て否定することになります。

考えるべきこと

今回の例で言えば、重要なのは、「買い換えることで、新しいお金を生むのか?もしくは節約効果があるのか?
という点に注目をします。

とはいえ、冷蔵庫がお金を生むということは考えにくいので、主に性能が上がることで電気代の節約が図れるか
という点がポイントですよね。

では、今のと新しい冷蔵庫で考えるべき経済的な要素を抜き出してみましょう。

今の冷蔵庫

  • 年間1万円の電気代がかかる
  • 容量が小さく、買い物が週2回必要。買い物まで10km先のスーパーに行くからガソリン代がかかるし時間もかかる
  • ガソリンは1Lあたり140円で、車の燃費は6km/L である
  • 普通だと5年後に1回 ガスの入れ替えが発生する。3万円必要

新しい冷蔵庫

  • 節電機能が格段にアップして、年間2,000円の電気代で済む
  • 容量が大きく、買い物は週1回でまとめ買いできる
  • ガソリンは1Lあたり140円で、車の燃費は6km/L である
  • 性能が上がったため、ガスの入れ替えは必要なし
  • 価格は30万円

以上の点が明らかになったとします。

これを、この先10年使うと仮定した場合にお金に替えて考えます。

新旧の冷蔵庫でこの先10年かかる費用を計算

【今の冷蔵庫で10年間でかかる費用】
電気代:1万円×10年=10万円
ガソリン代:10km×2(往復)÷6(燃費)×2(週2回)×52(年間の週数)×140(ガソリン単価)×10(年)=48.5万円
ガス交換:3万円
合計:61.5万円

【新しい冷蔵庫で10年間でかかる費用】
購入費:30万円
電気代:0.2万円×10年=2万円
ガソリン代:10km×2(往復)÷6(燃費)×1(週2回)×52(年間の週数)×140(ガソリン単価)×10(年)=24.3万円
合計:56.3万円

という計算ができました。

つまり、新しい冷蔵庫に買い替えた方が経済的にはお得

以上の計算結果により、新しい冷蔵庫に買い換えると、差額5.2万円分得する
という計算結果が出ました。

この計算仮定において、今の冷蔵庫を買った時の金額は一切考慮する必要はありません
もう終わったことなんですから。

このような考え方を家計にも持ち込むと、いろいろと合理的な判断が出来ます。

まとめ

今回は、冷蔵庫の買い替えを例にして埋没費用(埋没原価)についての考え方をご説明しました。

とはいえ、普通の家庭であれば、冒頭に書いた「まだまだ使えるし、買って4年しか経ってないし 贅沢しちゃいけなわよね」
という感覚があって然るべきですし、

  • 物を大切にする教育
  • 買い替えた今の冷蔵庫は廃棄され環境に負荷を掛ける
  • 今の冷蔵庫に愛着がある

など、数字には表せないけど大切な気持ちや感情 というのは必ず存在します。
それをすべて経済的価値だけに注目して、全てを「投資」と考えることには若干の疑問が残ると思います。
はい、それで良いんです。

今回は、こんな考え方をすると、経済的な視点でしっかり計算が出来るようになるよ、という事だけ分かって頂ければと思います。







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お金関係に詳しいアラフォー子持ちブロガー。

副業でせっせとお小遣い増を目論むも、副業が順調すぎて脱サラ&法人化を実現しました。

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