会社員・サラリーマンの皆さん、あなたは会社にとって「良い社員」だと思いますか?
かつてのような終身雇用制度が半崩壊した今、会社とサラリーマンの間の関係は少なからず希薄化してきています。
ですが、まだまだサラリーマンは会社のため、と頑張る人が多いのは事実。
その中で、「良い社員になろう」と思う人もまだまだいるでしょう。
でもその考えは自分が思ってるほど素晴らしい結果を生むわけではありませんよ。
今回はそんな「良い社員」について考えてみます。
目次
経営者・上司から見る良い社員
「良い社員」の定義はどういうことでしょうか。
「良い」という事は、主観ではなく客観的に思われるという意味です。
では、客観的とは誰から見た視点でしょうか。
それは間違いなく「経営者や上司」となるでしょう。
以前のような「部下は上司の言うことを忠実にきく」という概念は少し薄れてきて、「どんどん自分の意見を出していって、会社の経営にコミットする社員」というような概念に変化がしてきたと言えるでしょう。
ですが、それは本当でしょうか。
経営者・上司が時代の流れに従って、部下の意見を聞くというようなポーズをアピールしたいが為にそのような定義を自分の意見のように発しているだけかもしれません。
少なくても40代以上のサラリーマンは、上司の意見を忠実にきくことが良し とされた世代です。
理不尽なことであろうと、忠実にきくことで出世も出来たし上司に気に入られたという成功体験を持っている人も多いでしょう。
つまり、自信を持っている とも言いかえられます。
悪い言い方かもしれませんが、「社畜」です。
そのような経営者・上司が本当に「どんどん意見を言って、会社に対してコミットして欲しい」などと思っているでしょうか。
答えは「ノー」です。
考えてみて下さい。
自分が上司としていろいろ考えて出した案に対し、若い新入社員が会議で「いや、部長。それは理論的に間違ってます」等と発言したら。
上司はその場では「おお、それはもっともだね。ありがとう」と言うかもしれません。
でも本心ではないでしょう。本心ではムカついているでしょう。
心の中ではその部下を「脅威」と感じるはずです。
結局は、良い社員というのは
- 経営者・上司の言うことを忠実にきく
- 会社の方針・体制に文句を言わない
- しっかりとした実績を出し
- 部下・後輩を上手くまとめ
- やるきがあり
- 転職するような様子もない
というような社員を「良い社員」というのでは無いでしょうか。
これはすなわち、「都合の良い社員」にほかなりません。
良い社員は都合の良い使われ方をする
部下・後輩に求められるモノは確かに以前とは若干の変化は感じられます。
ですが、根本的な部分では全く変わっていないと言って良いでしょう。
これはブラック企業だけの話ではありません。
特に私のような「大企業の子会社」で働いていると強く感じます。
親会社から経営者が送り込まれ、その都度「意見があればどんどん上げて下さい」と言う割には、少しでも反論すると完膚なきまでに叩き潰される。
結局、経営者・上司は都合の良い社員を求めているのです。
都合の良い社員になるな
ここで言いたいのは、「都合の良い社員になるな」ということです。
結局、都合の良い社員はどんな司令・命令を与えても忠実に会社の言うことを聞くと思われています。
やれ転勤だ、やれ不採算部門を立て直せ等。
何を依頼しても辞めない。うちの会社以外に転職することなんてありえない。
と思われてはつまらないですよね。
だから、絶対に都合の良い社員にならないで下さい。
いくら自分の評価を落としてでも、
・自分が正しいと思うことは主張して下さい。
・いつでも辞めるんだぞ という危機感を経営者・上司にもたせて下さい。
この気概を無くさないことです。
ただし、それを表現するには「実力や実績」を上げる事が絶対条件です。
これなしに主張を強めると、不利益な待遇まっしぐらです。
そりゃそうですよね。会社にとって必要とも言えない社員が造反したということになるのですから。
ですので、まずは実力・実績を出して「こいつはやるな」という認識をさせることが大事です。
その上で「会社の犬にはならないぞ」という姿勢を見せることで、都合の良い社員として見られないようになります。
まとめ
以上のような心構えで都合の良い社員化を防ぐことはできるでしょう。
でも同時に「会社を辞めることなるという危機感」は持っておく必要があります。
冷遇された場合は、実力が認められなかったということですのでその会社に残ることは難しくなるでしょう。
その辺りのバランスは非常に難しいとは思いますが、結局そんな会社では先は望めないと割り切り、強い意思で「都合の良い社員にはならないぞ」という態度を貫きたいものです。