今年3月の話です。
毎年アフィリエイトマーケティング協会が行っている、アフィリエイト実態調査の調査結果が発表されました。
その調査発表資料からはいろいろなアフィリエイトの実態が見えてくるわけですが、特に関心が高いと思われる「収入」についてスポットを当てて、自分の現在の収入は上位何割かを簡単に調べられる方法について書いてみました。
目次
収入にアフィリエイトのAdsenseは含まない
当調査の前提として、アフィリエイトにはAdSense広告による収入を含まないこととします。
当調査レポートには明確に「AdSenseは含まない」とは記入されていなかったですが、ASPの満足度レポートの中にgoogleやAdSenseの文字は見当たらなかったため、前提としてAdSenseは含まれていないことが推測できます。
収入分布
調査レポートによる、1ヶ月のアフィリエイト収入額の分布を見てみたいと思います。
2018年分布表
収入(円) | 人数(人) | 割合(%) |
---|---|---|
0 | 571 | 23.3 |
0〜999 | 355 | 14.5 |
1,000〜4,999 | 215 | 8.8 |
5,000〜9,999 | 152 | 6.2 |
10,000〜29,999 | 212 | 8.7 |
30,000〜49,999 | 113 | 4.6 |
50,000〜99,000 | 119 | 4.9 |
100,000〜199,999 | 138 | 5.6 |
200,000〜499,999 | 205 | 8.4 |
500,000〜999,999 | 127 | 5.2 |
1,000,000〜 | 243 | 9.9 |
合計 | 2,450 | 100 |
収入なしが約4分の1
なんと、調査全体人数のうち約4分の1が収入ゼロということです。
アフィリエイトは始めるときは非常に小資本かつ短時間でできるので、多くの人が小遣い稼ぎで参入します。
ですが、それを継続して記事を書き続けることや、成約を上げることは非常に難しいという事が現れていますね。
続いて約15%が1,000円未満
続いて多いのが、0円ではないが、1,000円も稼げていないというゾーン。
こちらが約15%もいます。
このゾーンは、ほぼ収入なしと同じ位の意識のアフィリエイターが多いと思われます。
時々Amazonや楽天の成約が入るけど、ほとんど大した収入ではない。というゾーンと思われます。
約38%がほぼ無収入という現実
上記の「収入なし」と「1,000円未満」のゾーンを合計すると、約38%となります。
全体の3分の1以上が月に1,000円も稼げていないということです。
このゾーンはアフィリエイターとして超低レベル(もちろん始めたばかりの人もいるでしょうが、、)といえます。
そもそも「アフィリエイター」と名乗っていいか?という水準ですよね。
ですので、実質調査はそれ以外の62%のデータで見るべきなのかもしれませんね。
66%が月5万円未満
月5万円未満の区分を合計すると、全体の66%となります。
3分の2は月5万円も稼げていないということです。
月5万円では本業としてやっていくのは無理な収入です。
ですが、サラリーマンの副業や主婦の家計の足しという程度で考えれば、そこそこありがたい収入でもあります。
アフィリエイトは、副業や主婦の人が取り組むのが非常に多いビジネスと言えそうです。
アフィリエイトで生活していけるレベルは約23%
一方、月に20万円以上の収入がある人数を合計すると、全体の約23%となります。
20万円あれば、田舎なら生活がしていけるレベルだと思います。
田舎でなくても、独身で自分だけの生活であれば維持していくことも可能でしょう。
これだけ稼げれば、立派に「プロアフィリエイター」として名乗っても良いレベルですよね。
ですが、全体の4分の1にも満たない割合であることが明らかになりました。
それだけアフィリエイトで飯を食っていくことは狭き門である とも言えます。
100万円以上は約10%
月100万円以上の区分は、約10%います。
このクラスになると、「100万円以上」と単純に括っていいものかもわかりませんね。
実際は100万円にやっと届くという人もいるでしょうし、500万、1,000万円クラスもいると思います。
まぁこのクラスは「完全にアフィリエイトだけで生活が出来る」規模ということは言えると思います。
アフィリエイトを始める人の目標として、一番多いのがおそらく「月100万円」という収入でしょう。
その目標を達成している人の割合も10%はいる という事実は、ある意味では夢があることですよね。
アフィリエイトの月100万円は他のビジネスと根本的に異なる
話は少しそれますが、アフィリエイトでの月100万円というのは、他のビジネスとは根本的に違う点があります。
おそらく、アフィリエイターの利益率というのは低く見ても80%、中にはほぼ100%という方も多いと思います。
一方、一般の物販ビジネスなどで月100万円稼ごうとすると、原価や店舗運営コストなどが重くのしかかり、一般的には300万円程度売上ないと100万円は残りません。
更に、失敗して借金が残ったり、投下資本を回収できなかったりするリスクもかなり高いです。
5年後に残存する企業の割合が2割と言われていますので、その厳しさは想像を絶すると思います。
アフィリエイトは投資がほとんどなく、失敗という概念もないにもかかわらず10%は月100万円という夢の数値をゲット出来るわけです。
この点でアフィリエイトはまだまだ稼ぎやすく、リスクの少ないビジネスであると言えます。
もちろん、100万円稼ぐのが容易とか楽とか他のビジネスより簡単とか言うつもりはありませんので、誤解ないようにお願いします。
いくらの収入で上位何割に入っているかの早見表
では、今回の記事の本題になります。
自分の収入が上位何割になるかという早見表を作成しましたのでみてください。
収入別上位○%の早見表
収入(円) | 上位割合(%) |
---|---|
1,000,000 | 9.9 |
500,000 | 15.1 |
200,000 | 23.5 |
100,000 | 29.1 |
50,000 | 34.0 |
30,000 | 38.6 |
10,000 | 47.2 |
5,000 | 62.2 |
1,000 | 76.6 |
わかりやすいでしょ?
協会のレポートには、こういう書き方はされていなかったので、こちらで集計し直しました。
1,000円稼げていればアフィリエイターの上位76.6%には入っている。
50,000円稼げていれば上位34%に入っている。 というような見方をしてください。
月1万円稼いでいれば上位47.2%ですので、真ん中より上に位置するということが言えます。
これはまだまだアフィリエイターの本気度が低いと言える証拠です。
頑張って月20万円を超えれば、上位23.5%です。
ここまでこれば「成功しているアフィリエイター」と言える割合ではないでしょうか。
月5,000円あれば上位10%の時代とは変わってきている
未だに色んなブログで、昔の統計データを持ち出して
「月5,000円収入あれば上位10%に入っている」という内容の記事を見かけますが、それはほんとに5年以上前の統計数値です。
その後、スマホの普及などにより、インターネットに触れる機会は格段に増えていますし、EC普及率やEC化率も格段に上がっています。
アフィリエイトの市場が大きくなっていることは想像に難くありません。
同時に、アフィエイターのレベルも高くなっていており、以前よりは上位に入るのは難化しているとも言えます。
まとめ
今回はアフィリエイトマーケティング協会の公式レポートを、表現を変えて集計をしたデータを見てみました。
データから読み取れることは
・アフィリエイターで本当に稼げている人はまだ少ない
・頑張れば上位に入れる
という事ですね。
僕も頑張って上位に食い込んでいければなーと思いました。