通勤時間の電車内を見ていると、ぎゅうぎゅうになりながらも必死でスマホゲームをする人もいれば、SNSで友人の行動にいいねしているOL等、様々です。
そういう光景を見ると、いつも「もったいないなぁ」と思うのです。
こういう時間をもっと自己実現に活かせばいいのに。と。
今回は通勤時間を始めとした「隙間時間」を上手く活用すれば、年間570時間もの巨大な時間を手に入れることができるよ、という事についてお話したいと思います。
目次
意外と隙間時間は多いが、無駄に過ごしている
普段はあまり意識していないかもしれませんが、人間は無意識に楽な行動を取ることが多いです。
例えば昼食を食べに行ったとき、料理が出るまでの待ち時間にそのお店にあるテレビを何気なくぼーっと見てたり、あまり興味も無いような置き雑誌を広げて読んだり。
これは、人間の脳が「疲れることを避けよう」と指示をしていることに起因します。
脳は、頭を使わなくても良い=受動的な行動を起こさせるというわけです。
これは仕方の無いことで、いわば「本能」とも言えるかもしれません。
ですが、こういった時間は意外と沢山あるのです。
そしてそれをつなぎ合わせると、とてつもなく長い時間を生み出すことができるんですね。
それを「隙間時間」や「細切れ時間」と言いますが、この記事内では「隙間時間」と統一させてもらいます。
年間570時間を捻出することも可能
「隙間時間をかき集めると年間570時間にもなる」と聞けば、驚くでしょう。
例えば、以下のような時間を何気なくボーッとしたり、スマホゲームなどで無駄にしている人は多いと思います。
歯磨き時間(年間60時間)
歯磨きは、朝と晩は最低限するでしょうし、人によっては昼もしますよね。
1回の所要時間は3~5分位でしょうか。
僕はちょっと長めに磨くこともあり、7~8分を掛ける事もあります。
この時間も、立派な隙間時間です。
朝起きたばかりだったり、帰宅してヘトヘトなときにはあまり脳を動かしたくないかもしれません。
でも、1回5分で1日2回で計算すれば、年間で約3600分、 実に60時間もの時間が生まれます。
歯磨きは口と片手しか使いませんので、残った片手でスマホで電子書籍を読むとか、実際の本を読むこともできます。
通勤途中(年間250時間)
通勤時間なんかは隙間時間の最たるものです。
電車通勤であれば、自宅から駅までの徒歩時間を含めて隙間時間と考えられますし、もちろん満員電車内の時間も隙間時間になります。
自動車通勤の方であれば、運転中も立派な隙間時間です。
通勤に掛かる時間は様々ですが、平均的に片道30分、年間250日の労働日数と仮定すれば、年間15,000分を捻出できます。
時間に直せば250時間です。
会社の始業前(年間40時間)
サラリーマンで言えば、遅刻しないように少し早く出社することも多いでしょう。
到着してから10分程度の隙間時間があったとします。すると、年間2,500分、約40時間の時間が生まれます。
昼食休憩(年間190時間)
昼食休憩は、1時間程度の会社が多いのではないでしょうか。
外食をする場合もあれば、コンビニなどで社内で食べる場合もあるでしょう。
同僚などと食べに行けば、話をしながら食事をするので隙間時間は生まれません。
が、例えば自分一人で食べるようにしてはどうでしょうか。
通勤途中にコンビニで買ったものを社内で食べたとします。
食べている時間と、食べ終わったあとの休憩時間の残り時間を集めれば、1日に45分程度は隙間時間と考えられる時間が出来ます。
1年で言えば11,250分=約190時間です。
もちろん、昼食後歯を磨くときの時間も隙間時間です。
寝る前(年間30時間)
夜寝るときの時間も無駄には出来ません。
疲れ果てていれば、布団に入って数分で眠りについてしまうことも多いとは思います。
しかし、それほどでも無いときは眠りに就くまでの時間も隙間時間として活かしたいものです。
1日5分として、年間1,825分、約30時間です。
年間570時間を捻出できる
以上のような隙間時間をすべて足し合わせれば、なんと年間570時間もの時間を捻出できるわけです。
1日24時間で割り戻せば、約24日。
3週間まるまる分の時間を増やすことができるとも言いかえられるでしょう。
これってすごいことだと思いませんか?
もちろんその人の状況で大きく異なる
あくまで570時間は理論的にすべての隙間時間を充てられた場合の話です。
個人個人で様々な事情はあると思いますし、昼食はコミュニケーションの時間として同僚との情報交換に使いたいとか、寝るときは一切の情報を遮断して深い眠りに就いた方が翌日の能率が上がるとかも考えられます。
この方法で作ることができる時間と、それにより失うものもある程度天秤に掛ける必要も出てくるでしょう。
しかし、これらのうちで、誰でも今すぐできることだけをかき集めても、年間で200時間程度は作ることができるかと思います。
200時間あれば色んな事ができますよね。
隙間時間になにをしたら良いか
年間570時間もあるとはいえ、細かい時間の繰り返しになりますので、あまり準備や片付けに時間が掛かるようなことは出来ません。
さくっと準備して、さくっと短いコンテンツをインプットしたり、アウトプットしたりするのが理想です。
ですので、以下のようなアクションをおすすめします。
- 電子書籍を読む
- イヤホンで音声学習をする
- 脳内学習する です。
電子書籍の場合は、どこまで読んだかを端末が自動で記録してくれてますので、次回開いた時にすぐ続きから読むこともできます。
更にテキストの大きさを変えられたりするので好みに合わせた環境を作れます。
実際、これで資格試験を取りました
机上の話ばかりしていても現実味が持てない部分もあるかと思います。
少し僕の体験談を少ししたいと思います。
僕はサラリーマンという立場のまま、経理関連の勉強を独学ではじめました。
簿記の資格取得を経て税理士試験まで手を伸ばしました。
税理士試験は、長ければ20年も掛かると言われる高難易度の資格試験です。
全11科目あるうち、5科目に合格すれば晴れて税理士資格を手に入れられるという仕組みです。
この試験に挑戦しようと、コツコツと勉強を進め、3年程かかり3科目まで取得することが出来ました。
この成果については、隙間時間を最大限に活かしました。
税理士試験は「理論」と呼ばれる問題があります。
基本的には法律の条文をほぼそのまま丸暗記するというかなりキツめの問題です。
これは机に向かってやるだけでは全く時間も足りず、記憶の定着もしにくいので僕は隙間時間を最大限に使いました。
車での通勤途中では、ボイスレコーダーで録音した自分の声での条文を聞きながら、内容をそらで読み上げました。
昼食はおにぎりにして、片手で食べながら勉強する時間を作りましたし、夜寝る前も条文を聞きながら眠りました。
こういった努力もあり、理論の試験も合格出来たと自負しています。
おすすめアイテム
次に隙間時間を活用するために必須とも言えるアイテムを紹介します。
もちろんお金を掛けなくても隙間時間の活用は出来ます。
学生さんはそれほどお金も無いでしょうしね。
社会人の人は更に活用を進めるためにも、便利なアイテムは是非揃えておくのが良いでしょう。
スマホ
スマホは普段使っているものを使えば良いでしょう。
ですが、細切れ時間を活用するためだけに安めの別端末を買っても良いかもしれません。
アプリのアイコンや端末の設定は、隙間時間専用の環境にすると、より細かい時間でもすぐ目的の時間活用ができるようになるでしょう。
通信環境もあるに越したことはありませんが、オフラインでの利用がメインになりますし、通信契約は月額が掛かってしまうので特に必須ではありません。
また、読書に特化したければ目に優しい電子ペーパーのタブレットもおすすめです。
Kindle本
電子書籍は隙間時間の最もオーソドックスな使い方だと思います。
今は紙の本とKindle等電子書籍版もほぼ同時に発売されることが多いので、読みたい本はサクッと購入してすぐ読むことができます。
Audible
最近流行りなのがこのオーディブルです。
簡単に言えば「聞く読書」のことですね。
しっかりしたナレーターが市販の本を読み上げてくれたコンテンツを購入することができます。
この「聞く読書」の超大手サービスがこのAudibleです。
AudibleはあのAmazonが提供するサービスです。
月額1,500円で利用できます。
音声コンテンツは無料のものもありますし、有料のものもあります。
まずは一冊分だけ無料でお試しできるので是非聞く読書を試してみてください。
イヤホン
Audibleやボイスレコーダーに録音した音声を聞くのに便利です。
スピーカーだと周りに聞こえてしまいますので迷惑になることがあります。
マナーの意味でも一つイヤホンを常に持ち歩くと便利です。
ボイスレコーダー
ボイスレコーダーはスマホにも内蔵されていますので、今はそれほど重要ではなくなっています。
ですが、やはり専門機だけありますので、音声を拾うマイクの質が段違いです。
これに暗記したいことであったり、セミナーを録音したものを聞いたりと色々な活用方法があります。
仕事での商談等を録音して記録しておくこともできるので、ビジネスマンなら一つ持っていても損はないですよ。
モバイルバッテリー
現代のデバイスはほとんどがUSBで充電ができるものばかり。
いついかなる時でもデバイスを正常に使うためにモバイルバッテリーは必須です。
容量が大きなモバイルバッテリーを買っておけば、複数台同時に充電できたり、スマホ四回分等長時間の充電ができるので便利です。
まとめ
細切れ時間・隙間時間をかき集めれば大きな時間を作り出すことができ、それを活用すれば大きな成果を得られることを実体験をもって説明しました。
すべての細切れ時間をこのように活用しようとすると、やや変人に見られますし 他者とのコミュニケーションも減りがちになってしまうのも事実です。
そうならないよう適度なバランスを取りながら、是非隙間時間を最大限に活用し、それぞれの夢に近づいて貰えれば嬉しいですね。