スキルや技術と言われる、個々の得意な分野を誰もが1つ位はもっていると思います。
スキルは、就職活動や転職のときに非常に注目される項目で、スキルがあるかないかでその人の評価や待遇が変わってくる事は多くあります。
最近は労働市場は完全な売り手市場になっており、大したスキルが無かったり初心者であっても転職がスムーズに行くことが多いようですね。
しかし、どうせ就職・転職するなら良い待遇で他の求職者より有利な条件で就職したいものですよね。
今回は、そんな有利な就職活動・転職活動のために心がけておきたいポイントをお伝えしたいと思います。
目次
単独のスキルでは競争は激しい
はじめに伝えたいのは、世の中には「あるスキル」を持っている人は結構沢山います。
- イラストが描ける
- プログラムが組める
- WEBサイトがデザインできる
- 作曲できる
- 営業力が著しく高い
- 司法試験に合格しており法律知識に長ける
- 溶接をやらせたら誰にも負けない
等、挙げたらキリがありません。
これらのスキルは、就職時・転職時にはかなり大きな力を発揮するでしょう。
それだけであなたは一つ尖った価値を持っているので、同業種に転職するときなどは特に有利に働きます。
必須条件になっている場合がある
しかし一方、これらのスキルは「最低条件」として考えられる場合があります。
例えば、漫画家のアシスタントの求人には「イラストが掛ける」ことは最低限必要になるでしょうし、
WEBサイトの制作会社では「WEBのデザインやコーディングができる」事が必須事項になるでしょう。
弁護士事務所にとっては「司法試験」を持ってないと入所は100%無理 という事もあるでしょう。
つまりその磨き上げたスキルは、その業界に就職・転職する時に必須の最低条件として見られてしまうことがあります。
すると他多数の同スキルを持った人との競争になってしまい、競争相手に募集の枠を決められてしまったり、採用されたけど一般的な待遇しか得ることは出来ないでしょう。
スキルをかけ合わせれば競争力は指数的にアップ
一方、例えばですが、
- 司法試験も合格していますが、実は会計・税務も学んでいます
- WEBデザイン/コーディングが出来ますがイラストも描けます
- プログラミングが出来ますが、営業能力も高いです
というように、複数のスキルを掛け合わせる事で、無限の価値を生み出すことが出来ます。
上の例えで言えば、司法試験に合格 というだけでもかなりのスキルで、1万人に1人の存在だったとします。
また、会計・税務ができる人が千人に1人の存在だったとします。
すると、「司法試験を持ってて会計/税務も得意」という尖ったスキルを持った人間ということになります。
その価値は、1万人×千人=1000万人に1人の存在になるわけです。
日本で十数人しかいないようなオンリーワンのスキルに昇華することになります。
これは凄いことです。
つまり、1人で2人分。
いや、それらのスキルを掛け合わせれば効率も上がり、よりクライアントのニーズに答えられる弁護士ということになりますので、それ以上の価値のあるサービスが提供できることになるわけです。
このようにスキルを掛け合わせることのメリットは計り知れません。
それぞれのスキルを磨こう
スキルを掛け合わせることの偉大さは分かっていただけたと思いますが、実現させようと思うと、1つ1つのスキルを深めることが必要になります。
1つのスキルを「プロ」と言えるレベルまで持っていくのに、個人的にはおよそ5,000時間必要だと思います。
2つのスキルなら10,000時間。1日3時間をその勉強や訓練に使ったとしても約9年掛かります。
それだけ、複数のスキルを極める事は大変ということです。
その分、リターンは絶大です。
掛ける時間と熟練度のアップはあるときから鈍化する
1つのスキルに5,000時間と書きましたが、実際はどんな知識や技能も、最初のうちは急激に熟練度が上がっていきますが、ある程度学習や実践を進めるとその熟練度の伸びは急速に鈍化していきます。
テスト勉強でも、0点の人が80点を目指すのはある程度時間を掛ければ出来ますが、そこから100点を目指すのはかなり細かい部分を詰めて行く必要があり、掛けた時間と効果のバランスはドンドン悪化していきます。
1,000時間で5つのスキルを得るのもあり
つまり、100点を目指さず、80点のスキルを沢山増やすというのも大変効果的です。
その知識・技能にもよって様々ですが、大体1,000時間も掛ければその分野の大枠やある程度詳細まで身につける事ができるでしょう。
つまり、5,000時間あれば5つのスキルを身につけることができるわけです。
80点で妥協すると、そのスキルレベルはひょっとしたら100人に一人位まで希少性は下がるかもしれません。
でも、それを上手く3つ、4つ、5つと掛け合わせる事ができれば、、
もう説明の必要はないですよね。
3つなら100万人に1人
4つなら1億人に1人
5つなら100億人に1人
の存在になれるわけです。
5つあると世界人口超えてますやん(笑)
という超スーパー希少人間が出来上がりです。
実際はそこまで同時にスキルが活かせることは少ない
ですが、興味があることをとりあえず5つ1,000時間で80点レベルまで持っていったとして、それが全て掛け合わせられるとは限りません。
例えば、
1 司法試験を持ってて
2 溶接が上手くて
3 イラストが描ける
4 卓球が得意で
5 プログラミングができる
という5つを上手く融合してできる仕事なんてありません。
無駄に「好奇心だけ強い人間」と思われるだけかもしれませんよね。
つまり、それらはどこかで他の分野に応用が可能だったり、関連性が高かったりする必要があります。
給与・報酬にも影響する
1つに5,000時間掛けて深掘りする場合、1つに1,000時間程度で5つの武器を作る場合、それぞれを説明してきました。
これらの「掛け合わせ」は、報酬に影響します。
スキルの掛け合わせにより、オンリーワンな人材になることで、「この人材は他と違う。貴重で希少だ。」という評価が貰えればこっちのもんです。
就職・転職時の給与に確実に好影響があるでしょう。
この時点でライバルに一つ差をつけられることになります。
まとめ
スキルを掛け合わせることは大事です、という話を書いてきました。
この考え方は私が25歳位の頃からずっと考えてきたことで、約15年程度をかけ、実際に様々なことに手をだして希少価値を高めることに成功しました。
実は、この考え方はホリエモンこと堀江貴文さんの著書「他動力」で全く同じことが書かれていました。
それを最近読んで、かなり共感してしまい、改めて私の意見として記事を書いた次第です。
彼の積極的な事業参入の原点となっている考え方(というか彼の性質とも言えます)ですので、興味がある方は是非読んでみて下さい。
ちなみに、堀江貴文さんの書籍はAmazonプライムで「prime reading」として会員なら無料で読める事も多いですので、これを機にAmazonプライム会員になることもオススメします!今なら10日間無料体験出来ます。
皆さんも、沢山のことに興味を持ち、スキルを身につけ、唯一無二な存在になることを願っています。