日本には、約5,000万の世帯があります。
(参考:総務省の統計情報)
そのそれぞれの世帯が家計を管理しているはずです。
その中にはもちろん、夫婦+子供のような世帯構成の家もあるでしょうし、独居の方もいるでしょう。
今回は、夫婦を基本とした一般的な世帯・家庭の家計管理について書いてみたいと思います。
また、どちらが管理をするのが良いのか?という点について個人的な考えを書いていきたいと思います。
目次
皆さんの家庭は家計管理を妻がやってますか?夫がやってますか?
この記事を読んでいる方は、恐らく夫婦の妻又は夫のどちらかだと思います。
さらに、
「家計管理はどちらがやるのが良いのだろう?」
「夫に家計管理を任せても良いのだろうか?」
「妻に任せているけど自分がやったほうが良いのだろうか?」
というような疑問を持っている方かもしれません。
家計管理の実態
一般企業の調査によると、家計管理の実態は以下のようになります。
妻が一括して管理 | 37.5% |
夫が一括して管理 | 14.8% |
共通財布で管理 | 30.0% |
その他(決めてない 管理していない等) | 17.8% |
妻が管理する世帯が一番多い
上記調査結果によると、一般的には妻が管理している世帯が約4割と一番多いとのことです。
まぁ家計管理というと大半の方は妻がやっているイメージですよね。
納得できる数値です。
古くから日本式の管理方法として根付いているパターンです。
共通管理が結構多い
妻が管理する の次に多いのが「共通管理」の30%となります。
この概念については、想像するに
「夫婦の共働きの場合が多く、それぞれのお金は自身で管理し、家にはお互いが決めた額を入れ、第3の財布として家庭をやりくりしていく」
というパターンですね。
私の周りでもこのパターンが増えているように感じます。
正直、夫婦という概念が昔に比べて希薄化していることが原因だと思います。
夫婦の3分の1が離婚すると言われる現代において、どちらかに管理を任せてしまうことのリスクを考えているという原因も一つあるのではないでしょうか。
これは思ったより多かったです。
夫が管理 はやはり少ない
やはり夫が管理する家庭は約15%程度と、少なめのようです。
これには、従来の「家庭を守るのは女性」という文化・意識が残っている現れでしょうね。
ただ、男女平等や女性の社会進出が進むことで、そのような文化は影をひそめていくことでしょう。
その結果、夫が管理するという割合は増えてくるのではないかと思います。
現代ではまだまだ少ないケースであることは間違いないと思います。
では、次に家計管理を妻がやる場合と夫がやる場合のメリットやデメリットを見てみたいと思います。
妻がやる場合
メリット
一般的には女性の方が財布のひもが固い
女性はしっかりもの。ちゃっかりしている。
というイメージがまだあるのは事実。
男性に比べ、収入が少ないケースが多いので、よりそのお金をどう効率的に使うかということを考える機会は女性の方が多いという面があるでしょう。
男性は浪費する人が多いから、女性がストッパー役になれる
こちらも、一般的にはということにはなりますが、パチンコ・飲み会・競馬・麻雀・ゴルフ等仕事の付き合いなどで外でお金を使う機会が多いのは男性です。
そうすると、どうしてもそれを中心に考えてしまい、ストッパー機能が働かなくなってしまいます。
その点を妻がガッチリと管理し、ストッパーとしての役目が出来ればお金が残っていくことになります。
デメリット
先を見越した管理はやや苦手な面も
女性は、まだまだ一般職での仕事がメインで、会社において予算や数値管理を考える機会が少ないです。
そうすると、数値も目標や実態を意識する習慣が少ないです。
また、現在の状況から先を予測して、どう使っていくかという計画においても慣れていないケースが多いでしょう。
夫がやる場合
メリット
社会で数字を扱う機会が多いため、数値に対する感度が高い
妻がやる場合のデメリットの裏返しですね。
やはり男性は日々仕事で数値を扱ったり、数値に追っかけられたり予測をしたりという機会が多いです。
その面で、数値に対する感度は必然と高まっていくので、男性が家計を管理したほうが良いという見方が出来ます。
デメリット
浪費癖の男性が管理すると最悪
これは男性・女性という区分ではないかもしれませんが、浪費癖が多いのはやはり男性がほとんどだと思います。
そういう浪費タイプの男性が家計を管理すると最悪です。
もはや管理という概念もなくなり、目先の事しか考えなくなります。
これだけは避けたいところ。
夫婦どちらが家計管理をするのが良いか
では、夫婦どちらが家計を管理するのが良いのでしょうか。
「良い」という概念はやや難しいですが、ここでは
「より家庭のお金・財産をしっかり把握し、先のライフプランを見越したお金の使い方や貯め方を考えていける」
という概念で考えていきます。
家計管理は「数字に強い方」がするのがベスト
ここで結論です。
家計管理は、妻・夫 どちらかと決めつけるのではなく、夫婦のどちらが数字に強いか という点をもって決めることをオススメします。
生まれ持った資質として、男女どちらが数字に強いという区別は無いです。
一方、文系・理系のような区分があるように、どうしてもその人個人の特性として数字を扱うのが得意・不得意は出てくるでしょう。
家計は数値管理そのもの
家計管理に求められるのは
「今ある財産・資産をしっかり把握する」
「一定期間の収入や支出をしっかり把握する」
「将来発生する特別な支出に備え、お金を準備しておく」
という能力です。
会社の予算管理と全く同じといえるでしょう。
その面で、やはり数値を扱うことがメインになるので、夫・妻のどちらかが仕事で数値を扱う機会が多いほうが一般的に家計管理に向いていると思います。
どちらもそういう仕事を経験していない夫婦でも、計算が速いとか、そんな事でも良いです。
数値に対してアレルギーがなく、数値に強いと思う方が家計管理をすべきです。
まとめ
今回は、夫婦どちらかが家計を管理するという面に焦点を当てた話でした。
私の家庭は、
・理系であり
・倹約家であり
・経理経験もあり
・現在も予算管理等を会社でやっている
という面で私(夫)が全てを管理しています。
それで上手くいっているので、男性諸君は自分が家計管理するという事も一度考えてみるべきでしょう。
情報を開示しあって、夫婦でしっかり話し合うことが重要
最後に、どちらが管理するにしても、夫婦でしっかりお金の事に向き合い、話し合っていかないと、将来のビジョンにブレが出てしまいます。
それでは、家計と実態が一致していかなくなりますので、どちらが管理するかよりも、まずは夫婦でしっかりお金の事、将来の生き方を話し合って、それに向かって家計を考えていくことが最も重要だという点はお伝えしたいと思います。